ご無沙汰しております。また約1年ぶりの更新になってしまいました。。この2年ほど歯の裏側矯正で滑舌が良くないもりもりです。。。カンファレンスでも教授に聞き取れないと言われることが多々ございます。。。。でももうすぐ装置とれるぞさて今回も3本立てでお送りしたいと思います目次1.船医で世界一周中🌏2.Dr.モリモリの風邪講座🤧3.あいのり出演中✈️1.船医で世界一周中🌏 船医として世界一周しております写真はモルディブのマーレの海です🇲🇻🏖好きな漫画はワンピースです好きなキャラクターはトニートニー・チョッパーですクロアチアのドブロブニクでチョッパーになってみましたもちろん写真を撮った直後に恥ずかしくてかぶりものはとりました。。。「アドリア海の真珠」と表現される、美しい城壁の都市でしたバロンドールを受賞したクロアチア代表のモドリッチ選手のユニフォームを着ております冬のヨーロッパなど寒い地域を航海中のときは暖かいのを着ておりますモンテネグロのにゃんにゃんイタリアのわんわんとってもかわいかったです2.Dr.モリモリの風邪講座🤧さて、前回に引き続き今回も皆さんに役立つ医学講座を開きたいと思います今回のテーマはかぜです。皆さんにとってとても馴染みのある疾患のひとつだと思います。 しかし、今までかぜについて教わった覚えはありますでしょうか?かぜは非常にありふれた症候であるのにもかかわらずなんとなくの知識しかない方がほとんどなのではないでしょうか。今回はかぜについての知識を提供できればと思っております皆さんは今まで何度もかぜをひいたと思います。ですが、それは本当にかぜだったのでしょうか?かぜを少し医学的に言うと「せき・はな・のどの症状をメインとする自然緩解する急性上気道感染症」をさします。少し難しい表現になりましたね。自然緩解とは薬を使わなくても自然に治るという意味です。つまりかぜかもしれないと思ったら、必ず、「急性発症」で「せき・はな・のどの上気道症状」があるかを確認する必要があります。逆に、上気道症状がない場合は本当にかぜかな?と考える必要があります。かぜというのは、病原微生物はさまざま(ほとんどがウイルス性で一部、細菌性が含まれると言われている。)ですので自然経過や症状のバリエーションには少しの幅がありますが典型的なかぜの自然経過を僕がホワイトボードに書いてみました。一般的にはけだるさ・のど➡︎はな➡︎せきの順に症状が出ます。このような上気道症状が無いものを安易にかぜと言ってはいけません。たとえば高熱が3日以上続いていたり、咽頭痛だけ、鼻水だけ、咳だけがずっと続いている場合はかぜではない可能性もあります。(細菌性咽頭炎、急性喉頭蓋炎、扁桃周囲膿瘍、急性副鼻腔炎、急性気管支炎、肺炎、百日咳、伝染性単核球症などなど他にも考えられる疾患は多くあります。)僕がホワイトボードに示した典型的な自然経過の図のようにせき、はな(くしゃみ・鼻汁・鼻閉)、のど(咽頭痛やイガイガ感)の3つの症状が急性にほほ同時に同程度で出現した場合、発熱の有無に関わらずほぼかぜと言ってよく、この場合ウイルス感染である可能性が極めて高いので抗菌薬(抗生剤)は不要です。細菌感染症は限局(局在・片側・単臓器)し、ウイルス感染症は全身症状(非局在・両側・複数臓器)をきたしやすいため、3つの症状があった場合にウイルス感染症である可能性は高いですが、細菌性の副鼻腔炎、咽頭炎、肺炎を同時に発症している可能性は極めて低いということです。抗菌薬は不要と申した理由は、抗菌薬というのは細菌にしか効果はありません。また細菌性であったとしても、たとえば軽症の細菌性副鼻腔炎などでは抗菌薬は必要が無いこともあります。上記の赤字でほぼと言ったのは100%ではないからです。たとえばマイコプラズマ感染では、初めにせき・はな・のど症状があり「かぜ」と思っても3日後くらいにまた診察を受けると肺炎だったということもあります。マイコプラズマ感染症はたいていが自然軽快し、肺炎に至るのは3〜10%ほどと言われています。だったら一応抗生剤飲んでおけば無難なんじゃないのか?と思われている方も多いかもしれません。結論から申しますとNOです。抗菌薬を投与することで「上気道炎後の肺炎」、「咽頭炎後の扁桃周囲膿瘍」、「中耳炎後の乳突蜂巣炎」が予防できたという報告があります。ただし、それらを可能にするには4064人〜4407人に抗菌薬を投与する必要があり、1人予防するのに4000人以上に不要な抗菌薬を処方することになります。他の研究では12255人のかぜ患者に抗菌薬を処方すれば肺炎による入院が1人減少するという報告もあります。しかしこれから説明するデメリットを考えればあまりメリットは感じられないように思われます。副作用の全く無い薬はありません。抗菌薬にも副作用はもちろんあります。起こりうる副作用としては皮疹、抗菌薬関連の下痢症(多いのがクロストリジウム・ディフィシル感染症)、アナフィラキシーなどがあります。ある文献ではよく使われる抗菌薬を4000人に処方したと仮定すると下痢が1〜19%→40〜760人皮疹が1〜3%→40〜120人アナフィラキシー続きをみる
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